水彩画を始めてみようと思うかたに、多彩な水彩画の基本的な技法の一部を紹介します。
水彩画の基本的な技法
ウェット・イン・ウェット(ぼかし)
透明水彩の最も基本的な塗り方で、ぼんやりと明るくなっている様子などを表現できます。
紙にきれいな水を引いておき、乾かないうちに溶いた絵の具をおきます。
水はたっぶり使い、乾かないうちに使いたい色を塗り終えるのがコツです。
ドライブラシ(渇筆)
「ウェット・イン・ウェット」とは逆に、水をほとんど使わずに描く方法です。
使用する筆の形や水の量ででき上がりが違ってくるので、前もって試し描きをしてみるほうが確実です。
筆跡を利用して草のイメージなども描けます。
エッジを作る
塗った面の縁にできる中心より色の濃くでた線のことをいいます。
紙質によりますが、水をたっぷり使って意図的にエッジを作ることができます。
にじみ
自然で微妙な形や模様を表現するのに使います。
ウェット・イン・ウェットの際少し乾いた段階で別の色や水を接触させると絵の具が混ざりあって細かく波打つ境界線ができます。
紙の質と、色を置く段階での乾き具合によりでき具合が異なります。
スプラッタリング
ざらついた果物の皮や壁面、砂浜など、自然な質感を表現するときに使用します。
絵の具をしぶき状にしてまき散らす方法で、筆が2本あれば簡単にできます。
まず筆に絵の具を適量とり、別の筆の柄の上でトントンと叩くとできます。
重ね塗り
塗った面をいったん乾かした後、別の色を上から塗る方法です。
重なった部分で生じる混色と、重ならなかったところにのぞいた下の色と形が表現できます。
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